2008年03月06日

突然ですが、「Southern All Stars」

Southernallstars.jpg
原(由子)さんの産休、メンバーそれぞれのソロ活動期間、「大復活祭」を経て5年半ぶりのアルバム。
アレンジャー・プロデューサーの小林武史さん、英語補作詩でトミー・スナイダーさん(元ゴダイゴ:Drums)が参加し新たなテイストを出している。

音楽的にも激動だった80年代が終わり、90年代に突入。
メンバーそれぞれがソロ活動から持ち帰ったもの、サポートミュージシャン、アレンジメントすべて含めて巨大音楽ユニットとしてのサザンがスタートした。
タイトルはそのまま「Southern All Stars」。

「Southern All Stars」
1990/1/13

@フリフリ '65
A愛は花のように(Ole ! )
B悪魔の恋
C忘れられた Big Wave
DYOU
Eナチカサヌ恋歌
FOH, GIRL(悲しい胸のスクリーン)
G女神達への情歌(報道されないY型の彼方へ)
H政治家
IMARIKO
Jさよならベイビー
KGORILLA
L逢いたくなった時に 君はここにいない


@サイケなゴーゴーダンスが似合う60年代風オールドスタイルのR&Bロックを現代風にアレンジした冒険作。80年代後半からのバンドブーム、タテノリロックに対抗しているらしい。
ライブでは佳ちゃん(桑田佳祐)の水かけで、盛り上がり必至の曲になっている。
Aスペイン語歌詞のラテンアレンジ、軽快なリズムとガットギターの音色が心地よい。
「HOTARU CALIFORNIA」ではター坊(大森隆志)のスパニッシュギターソロに驚かされた。(レコーディングはオグちゃん(小倉博和)かな?)
佳ちゃん出演の「日本生命」のCMに使われた。
Bバッキングのギターに機械的なデジタルエフェクトがかかっている、かといえばブルースハープの音色とヒロシくん(松田弘)のドラムは人間的。そんな音が表すように、悪魔とは得体の知れないもの!?
Cビーチボーイズか山下達郎御大にインスパイアされたのか初のアカペラ、リクルートのCMに使われた。カラオケでは歌えません(笑)
この曲だけではなく、アルバム全体でコーラスを効果的に多用しているのはお気づきだろうか。
D非常に人間的なあたたかさにあふれているが、バックトラックはシークエンサーを使い、基本のリズムは打ち込み。それなのにあたたかく優しく聴こえるのはサザンならでは。ハートフルで人気が高い曲だ。
この曲はA同様日本生命のCMに使われた。シングルにしてもおかしくない曲。
E沖縄民謡をデジタル化したような作品ながら、生の沖縄の楽器、お囃子も入っている。
原(由子)さんの歌声は沖縄民謡もイケてるねぇ。
Fデジタルシンセのイントロで始まるが、フタをあけるとセクシーでけだるいムードが漂うAOR。
聴くたびに味が出てきて密かに人気がある楽曲。
Gこの曲はともすれば歌詞の世界へ目が行きがちだが、コーラスワークが凝っているテクノファンク。マンハッタン・トランスファー風のコーラスが入っているのも聴き逃すな。
歌詞は、ポルノ映画からアダルトビデオ時代へ、情緒なき明け透けモロエロへの警鐘か?
前年にビデオシングルという新形態で発売された、当時の人気AV女優松本まりな嬢が出演。(“嬢”を使うとエロいなぁ・・・)
非常にスタイルがよく美しい婦女子でしたが、私は松本まりなにはお世話になってません。
ん、エロ系だとコメントが長いですか?(笑)
Hバブル崩壊を予期し、金まみれの政治家を軽い曲調でおちょくった佳ちゃん流の時代へのアンチテーゼ。まさに“笑いながら毒を盛る!?”
Iホーンセクションを活かした、ビッグバンドのスタンドナンバー風アレンジが新しい。
Jまず、イントロのギターのハモリがノスタルジック、メロディーも憂いを帯びていて、「夏をあきらめて」のようにこの曲も冴えない夏の空を想像させる。
ムクちゃん(関口和之)のベースラインがカッコよく、何気に効いてるケガちゃん(野沢“毛ガニ”秀行)のティンバレス、Cメロの歌詞『Long Black Clouds Will Fade Away』は、クラプトン/ボブ・ディランの「Knockin' On Heaven's Door」の『That long black cloud is coming down』からインスパイア?
前年、映画「彼女が水着に着替えたら」の主題歌としてシングル発売、サザン初のシングルチャート1位に。
Kター坊作曲、ビートとコーラスが効いたインストチューン。ギターメインではあるが、スティールドラム風の音色など一体いくつの楽器が入っているのか?
L中村雅俊さんもシングル発売した、せつないハートブレイクなバラード。ああ、男の女々しさよ。
2コーラス目から入る原さんのハーモニーが絶妙で泣かせる。
ギターのアルペジオもテンション(コード外の音)を加えて深みを出している。

このアルバムあたりから、佳ちゃんが「天才だ!」と絶賛する、ビブラホンやグロッケンなどを使用した原さんのオブリガードアレンジが随所にみられる。
posted by 嘉門祐助 at 00:03| Comment(6) | TrackBack(0) | SAS 30th Anniversary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
祐助さん、こんばんは。

社会人になったばかりで当時ボーナスを使いまくり、このアルバムはレンタルで借りました。

当時はサザン離れをしていた時期でもありましたが、桑田さんが出ていた日本生命のCMかっこよかったです。

「愛は花のように」はたしかスペイン語の歌でしたね。

この曲と「稲村ジェーン」を歌いこなす人はいるか?
Posted by スーパーももちゃん at 2008年03月06日 18:36
スーパーももちゃんさんこんばんは。
昔ボリビア人のサッカー友達がいてスペイン語を習おうと思ったのですが、覚えたのはあいさつと乾杯の音頭だけ。
乾杯は“サルー”っていうんですよ。
というわけで私は歌えません。
Posted by 嘉門祐助 at 2008年03月06日 18:58
こんばんは〜。
いつもながら嘉門さんの解説を読んでいて感心していました。
確かにこの頃から小林さんと組んで音楽が変ってきましたよね。
「愛は花のように」「ナチカサヌ恋歌」「さよならべイビー」の三曲が特にスキです。嘉門さん!確かに、女神達への情歌コメント長すぎ〜。
Posted by ヨッピー at 2008年03月06日 22:01
ヨッピーさんこんばんは。
「さよならベイビー」はノスタルジックでいいですね。
思い出したかのようにライブでやってくれます。
“女神”もいい曲ですよ。
Posted by 嘉門祐助 at 2008年03月06日 22:27
う〜〜〜〜ん......嘉門さんスイマセン
バラで聞くと好きなんですがアルバムとしては.....私はあまり好きになれないんですよね....小林氏ありき的な感じが前面に押し出されていて。

あくまで私個人の見解ですが桑田さんと小林氏は相性がよろしくないかと....
生意気言ってスイマセン
Posted by koji at 2008年03月07日 09:41
kojiさんこんばんは。
私も長年聴いてきたのと違和感ありましたよ。
ただ、前向きに言うとまな板に乗って調理されたことによって「YOUNG LOVE」で原点回帰と方向性が見えたものと思います。
Posted by 嘉門祐助 at 2008年03月07日 19:00
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